キャベツ
苗作り
少量の苗なら育苗箱などにタネをまき、本葉1枚ごろ9cm(3号)ポットに鉢上げをして苗を作るとよいでしょう。または、苗床へタネを広めの間隔にまき、本葉4枚ごろまでそのまま育てて、本畑へ直接植え付ける方法もあります。
高温期なので、苗床には寒冷紗などで日よけをしてタネをまき、薄く覆土をします。
発芽が始まったら、込みあったところは間引いて株間をそろえます。苗床の日よけは日中だけにし、夕方から朝までは外して夜露に当ててやります。
子葉が開ききって本葉が見えかけたころから、7〜10日に1回、500〜600倍の液肥を水やり代わりに与えます。乾燥に注意するあまり、苗床を過湿にすると軟弱徒長を引き起こします。朝もしくは日中に潅水し、夕方に床土表面が乾く程度の潅水量が理想的です。
地ごしらえ、植え付け
日当たりと水はけのよい場所を選びます。粗起こしのときに堆肥と苦土石灰を施し、深く耕した後に、元肥を全層に施して幅90〜120cmの畝を立てます。
植え付け前日の夕方、苗床に十分に水やりをして、植え付け時に根鉢が崩れるのを防ぎます。90cm幅程度の畝では1条、120cm幅の畝では2条に浅く溝をつけ、株間40cm程度、条間50cm程度で浅植えにしておきます。残暑が厳しいときは日中の植え付けを避け、夕方に行うようにして植え傷みを防ぎます。
植え付け時の水やりには、過リン酸石灰15gを水10ℓに溶かした液をかけてやると、根の再生がよくなります。
植え付け前日の夕方、苗床に十分に水やりをして、植え付け時に根鉢が崩れるのを防ぎます。90cm幅程度の畝では1条、120cm幅の畝では2条に浅く溝をつけ、株間40cm程度、条間50cm程度で浅植えにしておきます。残暑が厳しいときは日中の植え付けを避け、夕方に行うようにして植え傷みを防ぎます。
植え付け時の水やりには、過リン酸石灰15gを水10ℓに溶かした液をかけてやると、根の再生がよくなります。
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植え付け溝を浅くつけ、根鉢の表面が見える程度の浅植えに。その後はたっぷりと水やりを。
追肥、中耕、除草
苗が活着して半月ほどたったころと、心葉が立って結球態勢をとるようになったころの2回、それぞれ化成肥料を施し、中耕、除草も兼ねて覆土(ふくど)をしておきます。
キャベツは、乾燥に比較的弱い野菜です。乾燥が続くと生育が止まり、肥料の吸収力も鈍るので球の肥大が妨げられ、石灰欠乏症も出やすくなるといわれます。畑が乾いたときは、夕方畝間に水を入れるか、株間にたっぷりと水やりをしておきます。
キャベツは、乾燥に比較的弱い野菜です。乾燥が続くと生育が止まり、肥料の吸収力も鈍るので球の肥大が妨げられ、石灰欠乏症も出やすくなるといわれます。畑が乾いたときは、夕方畝間に水を入れるか、株間にたっぷりと水やりをしておきます。
収穫
球の頭部を押さえてみて、よくしまったものから収穫を始めます。早生種は収穫が遅れると、球の頂部が霜焼けする恐れがあるので注意します。
栽培のポイント
1.重要な育苗中の高温対策
キャベツの生育適温をはるかに超える、30℃近くの環境で育苗しなければなりません。よって寒冷紗や不織布、ヨシズなどで苗床を覆い、地温を下げるようにします。
しかし、遮光によって苗の徒長を引き起こすため、覆いは日中だけにし、朝夕は覆いを外して夜露に当てるようにします。
2.植え付け遅れは禁物
秋は急速に気温が低下します。植え付けが遅れると活着も遅れるうえ、生育適温期間が短くなり、球が小さいうちに厳寒期になって生育が止まってしまいます。
3.苗床の病害虫被害に注意
高温多湿の時は、苗数確保が難しくなるほど、苗立枯病に侵されることがあります。苗床は乾き気味に管理します。