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野菜

山田式家庭菜園教室
〜Dr.藤目改訂版〜

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オクラ

地ごしらえ、タネまき

日当たりのよい場所を選び、やや多めの堆肥を苦土石灰と一緒に施して、深く耕します。その後、元肥を全層に施し、畝を立てておきます。オクラの施肥全量を元肥にすると、栄養過多のつるぼけになり、花つきが悪くなります。そこで施肥量の3分の2を元肥とし、3分の1を追肥とします。
タネは直まきの場合、4月下旬ごろからまけますが、地温が低いと発芽に時間がかかり、初期生育も鈍くなるので、5月に入ってからの方がよいでしょう。
発芽を早めるために、トンネルをかけてもかまいません。畝幅1mなら1条、1.5m幅なら2条に、25〜30cm間隔で1カ所4〜5粒まきとします。その後、1cm程度の覆土をしておきます。

地ごしらえ、タネまき

間引き

オクラの果実肥大は早く、収穫が遅れると、果実はかたくなります。家庭菜園では長期間にわたり収穫できる方が便利なので、オクラは一般的に一カ所に4粒まきし、発芽後も間引かないで3〜4本仕立てとします。
4本仕立てではお互いが競合して茎はやや細めになり、果実へ養分がゆっくり運ばれ、果実成熟もゆっくりになります。そうすると果実のやわらかさが長期間保てるため、収穫時期の幅が広がり便利になります。

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オクラのタネは3〜4粒まき、発芽後も間引きしないでそのまま育てる。

追肥、中耕、土寄せ

生育初期から過繁茂になるのを防ぐため、追肥は開花始めごろから15〜20日間隔を目安に行います。
上位の葉が大きく、切れ込みが深くなってきたら肥料が鈍っていて、逆に、葉の切れ込みが浅く丸みをおびて、葉柄が長くなってきたら肥効が効きすぎていると判断してよいでしょう。また、成長点のすぐ下で開花しているようなら、草勢が弱っていると判断して、早めに追肥を施します。

追肥、中耕、土寄せ
オクラの適正な草勢

オクラは花に対する葉の位置と形で、栄養状態が分かります。栄養状態がよくて草勢が適正だと、茎の先端の花より上に葉が3枚程度あります。草勢が強い場合、この葉数が5枚以上になり、葉の切れ込みは浅くなります。草勢が弱ければ花より上の葉が1〜2枚で、葉の切れ込みは深くなります。 オクラの栄養状態が悪いと、かんざし苗筐体になります。草勢の低下原因は日照不足、気温低下、極端な乾燥・過湿による根傷み、肥料不足が考えられます。花より上の葉数が少なくなりそうな場合には、追肥や潅水をこまめにします。

イメージ写真

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かんざし苗になったオクラ

水やり

発芽当初の水のやりすぎは、立枯病を誘発することになるので注意します。ただし、このころ乾燥すると生育が悪くなるので、適湿管理に努めましょう。真夏の乾燥も果実の肥大を妨げるので、積極的に水やりをします。

摘葉と整枝

密植栽培になるので、特に摘葉は大切です。風通しと光の透過をよくし、着果および側枝の発生を促します。収穫果の下の葉2枚ほどを残して、その下の葉を摘み取ります。
側枝が出てきたら、1〜2本なら放任し、側枝からも収穫します。

摘葉と整枝

生育障害

曲がり果は、カメムシの吸汁による被害や、草勢の強すぎ・弱すぎによる子実充実のバランス崩れが原因で起こります。また、イボ果については発生しにくい品種を選び、極端な密植は避けます。

収穫

果実が7〜8cmになったら、遅れないように収穫します。

栽培のポイント

1.早まきは避ける

種皮がかたく吸水しにくいうえ、発芽温度が高いので、早まきや早植えをする場合はトンネルなどでの保温が必要です。

2.肥料切れ、乾燥を避ける

少々畝が乾いても葉がしおれないので、水不足に気づかないことがあります。肥料不足と乾燥は、生長と莢の伸びの鈍化、および品質の極端な低下を招くので注意します。

3.草勢にあわせて摘葉

摘葉を怠ると光線透過が悪くなり、果実の品質低下や病害虫の発生を助長します。収穫果から下の葉は、2枚だけ残してあとは摘んでおきます。

4.連作を避ける

連作するとネマトーダ(センチュウ)の被害を受けやすくなります。輪作に努めましょう。

5.密植が収量的に有利

葉が大きいので株間を広くしがちですが、密植にして増収を図りましょう。

6.おすすめの品種はこちらから

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