ニガウリ(ゴーヤー)


苗作り
3〜4月にトンネル保温でタネをまいて苗作りができます。

地ごしらえ、植え付け
粗起こしのとき堆肥と苦土石灰を施してpHの調整をしたのち、元肥を全層に施し、1.2〜2.5m幅の畝を立て、黒色ポリマルチをして地温を上げておくとよいでしょう。植え付けは、本葉4〜5枚のころ、根鉢を崩さずに、地這い栽培や棚式水平仕立てでは畝幅2.5m、株間2m程度で畝の中央部に1列に、垣根仕立てでは畝幅1.2m、株間1.5mを目安に、ほかの仕立て方同様に畝の中央部に1列に1カ所1株植えとします。
早植えの場合は、ホットキャップか小型トンネルなどで、保温、活着促進を図ります。
早植えの場合は、ホットキャップか小型トンネルなどで、保温、活着促進を図ります。

整枝
垣根仕立ては支柱を垂直またはV字状に立てて、キュウリネットを張り、本葉5〜6枚で摘芯、子づるを2〜3本伸ばし、ネットに誘引します。孫づるは込みすぎたところを間引いて、株全体の日当たりをよくします。(地這い・棚式水平仕立てはイラスト参照)


敷きわら、追肥、水やり
生長に伴い、株元を中心にわらや枯れ草を敷いて、畝の乾きを防ぎます。
追肥は苗の活着時に400〜500倍の液肥を水やり代わりに与えるほか、初果の肥大期と収穫最盛期をめどに、化成肥料の追肥をするか、液肥を10〜15日に1回くらい水やり代わりに施します。乾燥には強いのですが、梅雨明け後、日照りが続いたときは水やりをして、草勢の維持、果実の肥大を促してやります。
病害虫の防除
べと病、疫病などが高温多湿で発生するので防除が必要です。また、アブラムシ、ヨトウムシに対しては早期駆除を心掛けてください。
収穫
品種にもよりますが、開花後25〜30日で収穫できます。過熟果では品質が劣るので、200〜300gを目安に収穫します。ただし、油炒めなどの料理に利用する場合は、果実の肥大が止まったころ、黄色く変色する前に収穫します。
「青長」系ニガウリ
ニガウリの熟果。中の赤い粒を口に入れると甘味を感じる。