カボチャ


タネまき、苗作り
4月上旬なら無加温で苗が育てられます。(イラスト参照)

地ごしらえ、植え付け
本葉3〜4枚で植え付けますが、遅霜の心配があれば、ホットキャップをかけてやります。
根鉢は崩さないよう、浅植えにしておきます。

直まきと短日処理
直まき栽培は日長が長い時期なので、雌花の着生が遅れます。
本葉が1枚出たころ、日の当たる時間が8〜10時間になるよう、10日間くらい底穴を塞いだ植木鉢で覆ってやると、雌花を早くつけることができます。

整枝、摘芯
西洋カボチャは親づるによく着果するので、子づるを2本伸ばし、3本仕立てにします。日本カボチャは親づるは5〜6節で摘芯し、子づるを4本伸ばします。

追肥、敷きわら
葉が茂りすぎているようなら、1回目の追肥は少なくするか、果実が太り出すまで施さないようにします。追肥の量は1回に1m2当たり化成肥料40gを目安にしますが、生長に従って、株元から離れた位置に施します。
また、つるが伸びるに従って敷きわらを広げていきます。敷きわらは畝の乾燥防止と果実の汚れを防ぐために重要です。

人工受粉、玉直し、収穫
着果率を高めるために朝8時ごろまでに人工受粉します。
着果から半月ほど経過して、果実が大きくなったら、花落ち部を下に置き直し、形や色を整えてやります。開花後30〜35日で収穫できますが、完熟するには45〜50日かかります。西洋カボチャは完熟してから収穫します。
栽培のポイント
1.粘土地では堆肥など有機物の投入を
砂壌土や壌土で収量が多くなります。粘土質土壌では有機物(堆肥など)を施して、土づくりをします。
2.深く耕して根の分布域を広める
根の分布域は浅いので、深く耕やし、根の分布域を広めてやります。
3.元肥は控え、追肥で調節
つるぼけしやすいので、よく肥えた畑では、元肥を少なめに施し、生育の様子をみながら、追肥で調整します。
4.人工受粉を行う
早期の開花は雄花が少ないので、自然受粉がうまく行かず落果することが多いので、人工受粉をして確実に着果させます。
ズッキーニの栽培方法
近年需要が増えてきているズッキーニは、カボチャに準じた栽培方法で育てられます。果皮は黄色のものと緑色のものがあり、カボチャに比べて草姿は完全なつるなしで、節間が極めて詰まっていて、節成りに着果します。そのため面積をとらず、家庭菜園にも好適です。連作障害もありません。
生育適温は18〜25℃です。元肥は化成肥料(8-8-8)を、1m2当たり150g施します。株間は50〜60pで、本葉4枚までの苗を定植し、植え傷みを防いで、初期の生育を順調に促します。
確実に実をつけるためには、午前10時ごろに、人工受粉をします。
増収のためには、収穫始めより2〜3回の追肥を行って果実の肥大を促進し、後半まで草勢を維持します。追肥には化成肥料(8-8-8)を、1m2当たり40g施します。
ズッキーニの雄花
ズッキーニの雌花
人工受粉の方法
交配後4〜6日ごろ、果径4cm、長さは20cm前後の果実が収穫できます。形はキュウリに似て、味もキュウリかナスに似ています。果実だけでなく、幼果をつけた雌花と雄花も花ズッキーニとして、蒸し料理や天ぷらとして楽しめます。
花ズッキーニのフリッター(左:雄花、右:雌花)