ブロッコリー
苗作り、移植
72穴のセルトレイが便利ですが、少量の苗なら、ポリトロ箱やポリポットなどでも育てられます。高温期の苗作りになるので、日中は白色寒冷紗などで日よけをして管理します。ポリトロ箱なら2cmくらいの間隔にタネをバラまきし、タネが隠れる程度に覆土した後、十分に水やりしておきます。
発芽がそろったら、込んだ所は早めに間引いて株間をそろえ、本葉2〜3枚のころに別のポリトロ箱か、9cm(3号)ポリポットに鉢上げします。深植えは禁物です。
地ごしらえ、植え付け
日当たりと水はけのよい場所を選び、堆肥とpH調整用の苦土石灰を施して、粗起こしをします。その後、元肥を全層に施し畝を立てます。
本葉6〜7枚の苗を株間40cm程度の間隔で植え付け、十分水やりをしておきます。暑い時期なので、作業は夕方にして苗の植え傷みを防ぎます。植え付け前日には苗に十分水をやり、根鉢の崩れを防ぎます。
追肥、中耕、土寄せ
活着後7〜10日くらいで1回目の、さらに20日ほどして2回目の追肥をします。側花蕾もとる場合は、頂花蕾収穫後にもう1回追肥をしておきます。
2回目の追肥の時に中耕を一緒に行い、株元へ軽く土寄せして株の倒状を防ぎます。
収穫
花蕾が大きく育ったら、蕾から花弁が出ないうちに収穫します。収穫が遅れると、蕾が大きくなりすぎて食味が低下します。側花蕾を収穫したいときは、3回目の追肥をしておきます。側花蕾も大きくなったものから順次摘み取ります。
栽培のポイント
1.適した品種を選択する
収穫したい時期や、頂花蕾だけでなく側花蕾も収穫するかによって、適した品種を選びましょう。
2.日よけをしてやる
高温期の育苗になるため、徒長しやすいので、白色寒冷紗などの日よけ下で管理します。
3.覆土は薄くする
タネは好光性を示すので、タネまき後の覆土はタネが隠れる程度に薄くして、早く発芽させます。
4.ポットで育苗する
移植や植え付け時の傷みを軽くするため、少量の苗の場合はポット育苗がよいでしょう。
5.水はけのよい場所を選ぶ
キャベツの仲間の中では最も湿害に弱いので、日当たりと水はけのよい場所を選びます。水はけが悪い時は、25cmほどの高畝にします。
6.適正な株間で育てる
花蕾の大きさと側枝の発生は、株の大きさに比例します。1株1株を大きく育てるため、密植は避けましょう。