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山田式家庭菜園教室
〜Dr.藤目改訂版〜

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ハクサイ

苗作り

ハクサイはキャベツと違って根の再生力が弱く、移植に耐える力が低いので、本来なら直まきをおすすめしますが、前作の都合や高温、根こぶ対策(ポット育苗して根こぶ病に汚染されていない苗を作ると、例え本畑が汚染されていても、罹病被害を受けるまでにある程度大きく育ち、結球させることができます)などから移植栽培も可能です。ポリポットを利用して作業の省力化と病害の回避、軽減を図ります。
まず、9cm(3号)ポリポットに用土を入れ、中央部に3〜4粒タネをまいて、薄く覆土しておきます。高温期のため、日中は寒冷紗などで日よけをしてやるとよいでしょう。
家庭菜園で、一時に収穫期になると困るような場合は「無双」あるいは「ほまれの極み」を使い、8月中旬、下旬、9月上旬の3回に分けてタネまきをすると、11月〜翌2月にわたって収穫することができます。

苗作り

地ごしらえ、植え付け

日当たりと水はけのよい場所を選びます。堆肥と苦土石灰を施して粗起こしをした後、元肥を全層に施して畝立てをします。
畝幅にもよりますが、80cm程度の畝幅なら1条植え、130〜140cmでは2条植えとします。株間は早生種で40〜45cm、晩生種では45〜50cm程度に植え付けます。
ポット苗の場合は本葉4〜5枚で植え付けますが、遅くなると根鉢がまわりすぎて活着が遅れ、初期生育を妨げるので早めに済ませましょう。
イメージ写真
地ごしらえ、植え付け

追肥、中耕、土寄せ

活着後、7〜10日ほどで1回目の追肥を施します。2回目の追肥は、14〜20日後に1回目と同程度の量を施し、結球期に肥料切れさせないよう心掛けます。ハクサイは株間の土が見えるようでは、よい収穫は得られないといわれます。外葉を大きく育てるのが追肥の役目です。
また、施肥、中耕作業などで葉を傷めないようにします。
追肥、中耕、土寄せ

病気や生理障害

球が肥大するころからは、多量の水を要求するようになります。乾燥が続いて、日中の葉のしおれが長引くようなら、水やりをして球の肥大を助けてやります。

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    酸性度の高い所では、苗のころから石灰欠乏症が出ることがある。

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    直まきでは若苗のうちに根こぶ病に侵されると、収穫不能になる。

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    連作や本畑の湿りすぎで発生しやすい軟腐病。

収穫と防寒対策

結球部の頭を手のひらで押さえ、かたくしまった感じがすれば収穫できます。
収穫期に達した株を1月下旬ごろまで畑に置くときは、外葉を寄せて球を包み、しばっておきます。
収穫

栽培のポイント

1.適期にタネまきをする

早まきだと病害虫が多くなり、遅まきでは温度不足で小玉や不結球となります。

2.育苗中の高温対策

ハクサイの生育適温をはるかに超える、30℃近くの環境で育苗しなければなりません。よって寒冷紗や不織布、ヨシズなどで苗床を覆い、地温を下げるようにします。 しかし、遮光によって苗の徒長を引き起こすため、覆いは日中だけにし、朝夕は覆いを外して夜露に当てるようにします。

3.若苗定植で初期生長を順調に

高温期の植え付けになるので、根の活力の旺盛な本葉4枚程度の苗を植え、その後の根の発生、伸長を順調に進めるようにします。植え付けが遅れると根の活力も弱ってきて、植え付け後の生長に大きく影響するので注意します。

4.乾きすぎ、湿りすぎに注意

玉が肥大するころには、多量の水を要求します。乾いたときは水やりをしますが、湿りすぎても軟腐病などの発生原因になります。排水をよくして発病を予防します。

5.おすすめの品種はこちらから

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