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EC(イーシー)
Electric Conductivity(エレクトリック コンダクティビィティ)の略で、電気伝導度のことをいう。 土壌中のECを測定すれば、塩類濃度がわかり、作物がどの程度の生育障害を起こすかを判定することができる。
萎黄病(いおうびょう)
キャベツ、ダイコンなどの重要な土壌病害で、フザリウム菌によって発病する。葉は緑色を失って黄色に変わり、生育が止まってやがて枯死する。
育種(いくしゅ)
遺伝的な素質を変えて、より有用なものに改良することを育種という。
移行型除草剤(いこうがたじょそうざい)
葉・茎・根などから吸収され、植物体の各組織に移行拡散して、殺草効果をあらわす除草剤を移行型除草剤という。
石ナス
低温期の栽培では、受精が悪いため果実の中に種子ができないまま着果することがある。多くの場合、肥大が悪く石のように硬い果実になる。これを防ぐためにはホルモン剤を利用する。
異常主茎(いじょうしゅけい)
トマトの茎が異常に太くなり、果実はなるが肥大しない。このような状態を異常主茎という。原因は、(1)若苗を植えた時、(2)元肥や追肥の過多、(3)1〜2段花房に着果しなかった時、などがあげられる。肥料を控え、追肥は1段花房が着果してから施すこと。
移植(いしょく)
育成した苗を苗床や本圃に植えること。通常は播種床→苗床を仮植または移植、苗床→本圃は定植(ていしょく)という。
一代雑種(いちだいざっしゅ)
品種や系統の違ったAとBを両親とする雑種の一代を一代雑種という。また、交配種(こうはいしゅ)とか、F1(エフワン)ともいわれる。
一日花(いちにちばな)
一つの花の寿命がおおよそ1日しかない花のこと。アサガオ、ハイビスカス、ヘメロカリスなど。
一年枝(いちねんし)
生じてから1年未満の枝。春の芽吹き以降に出た枝で、まだ次の春を迎えていない、最も若い枝のこと。
一年草(いちねんそう)
1年以内に開花して、その一生を終わる性質を一年性(いちねんせい)といい、このような性質の草花を一年草という。
一番花(いちばんばな、いちばんか)
一つの株のうちで最初に咲く花、または花房のこと。通常は草花に対して用いられる言葉。続いて咲く順番で二番花、三番花……となる。
萎凋係数(いちょうけいすう)
土中の水分が減ると、植物は次第にしおれ、しまいには、もはやいくら水を与えても、回復できなくなる。回復できなくなった時の水分の量を、萎凋係数という。
萎ちょう病(いちょうびょう)
トマト萎ちょう病、ホウレンソウ萎ちょう病、ゴボウ萎ちょう病などがあり、フザリウム菌によって発病する。
一季咲き(いっきざき)
花の咲く時期が、ある季節に限られている性質のこと。
一歳植物(いっさいしょくぶつ)
一般の樹木は、発芽から開花・結実するまで数年を要する。ところが、ある樹種や品種では、基本種に比べて非常に早く、1〜2年のうちに発芽から開花・結実するものがある。これらを園芸上「一歳植物」または「一歳もの」と呼んでいる。
一般平坦地(いっぱんへいたんち)
栽培地を分類するうえで、高冷地・冷涼地・暖地などを除く地域で、一般には関東以西の平坦地をさす。
遺伝・遺伝子(いでん・いでんし)
親から子・孫に体の形や色などの形質が伝わる現象を遺伝といい、伝える物質が遺伝子、その本体がDNAである。
遺伝子組換え(いでんしくみかえ) 遺伝子工学(いでんしこうがく)
遺伝子(DNA)を生物から生物に組み換えて、目的とする形質を発現させる手法。育種分野における最も有力な新手法として期待されている。
いもち病(いもちびょう)
イネいもち病菌の寄生による病害。普通、葉に褐色・紡錘形の病斑ができ、中心部から白化し、次第に茎や穂に広がる。低温多湿の年に多発しやすい。
忌地(いやち)
同じ場所で同じ種類をつづけて栽培すると成績がおちる。この現象を忌地、または連作障害(れんさくしょうがい)という。土中の肥料など各種の栄養分のバランスが崩れたり、その一部がひどく少なくなったり、栽培した作物の根から分泌した特殊な有害成分なり、あるいは土中の微生物の具合いや、土の性質の変化など、忌地の原因はさまざまである。
イングリッシュローズ
オールドローズとモダンローズを交配して作り出された、全く新しいバラ。
陰樹・陽樹(いんじゅ・ようじゅ)
陰樹は日陰や半日陰でよく育つ樹木のこと。アオキ、カクレミノ、カエデ、ツバキなど。陽樹は日なたでよく育つ樹木で、ケヤキ、ハナミズキ、サクラ、ウメ、マツ、サツキ、ツツジなど。