農業・園芸用語集
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●閉鎖型苗生産システム(へいさがたなえせいさんシステム) | ●平坦地(へいたんち) |
●ベタ掛け資材(ベタがけしざい) | ●ベタがけ |
●ベッド | ●ヘテローシス |
●ベと病 | ●ペレット種子(ペレットしゅし) |
●変温管理(へんおんかんり) | ●変温処理(へんおんしょり) |
●ベンチ |
閉鎖型苗生産システム(へいさがたなえせいさんシステム)
育苗期間全般において、苗を空気、水、温度などの人為的制御が可能である閉鎖環境下におき、生産を行うシステム。外部との接触が少ないことから季節や天候などの影響を受けにくく、病害虫による汚染リスクも減らせるというメリットがある。
平坦地(へいたんち)
傾斜度が一定未満の平坦な耕地。政府統計に用いられる定義では、田の場合は傾斜度が1 / 100(100mで1m上昇する地形的傾斜)未満、樹園地および畑の場合は傾斜度が8°(約7mで1m上昇する地形的傾斜)未満のところを平坦地という。
ベタ掛け資材(ベタがけしざい)
春まきニンジン、秋冬・春まきダイコン、春植えレタスなどに、保温・防霜・防風・防虫のため、べた掛けをする資材。軽くて通気性もよく、寒冷紗・タフベル・ワリフなどが使われる。これらべた掛け資材を利用した栽培を、べた掛け栽培と言う。
ベタがけ
保温や防霜、防虫などを行うため、圃場の作物を不織布や寒冷紗などの資材で覆うこと。作物に資材を直接被せる「じかがけ」と、支柱などで作物から資材を浮かせる「うきがけ」がある。
ベッド
温室栽培で、ベンチを設けないで、直接植え込む畝をベッドまたは地床(じどこ)という。
ヘテローシス
雑種強勢(ざっしゅきょうせい)の項を参照。
ベと病
ウリ科・アブラナ科の他、タマネギで被害の大きい病害である。気温20℃くらいで多湿の時に特に発生しやすい。葉に褐色の斑紋をつくる。ウリ科・アブラナ科では斑紋の形は葉脈を境に作られるので角ばっている。予防のためには、換気をして過湿を避け、マルチングや敷きワラで雨滴の撥ね上げを防ぐとよい。
ペレット種子(ペレットしゅし)
形状が不均一な種子や、微細な種子をまきやすくするため、粘土鉱物が主成分の粉体で包み、均一な球状に成形した種子。
変温管理(へんおんかんり)
温室やビニールハウスでの加温を行う栽培のうち、夜間の温度を一定温度で管理せず、作物の生理にあわせて、時間により設定温度を変えて管理することをいう。同化養分の移行をよくし、徒長を防ぐとともに暖房経費が節減できる。前夜半・後夜半の二段階制御が一般的である。
変温処理(へんおんしょり)
タネの発芽には適温が必要な一条件であるが、昼夜とも適温に保つよりも、夜間は低温にした方がよく発芽する。例えばナスの発芽適温は28℃くらいであるが、昼夜とも28℃に保たないで夜間は18℃くらいにすることで、発芽が一層良好となる。このような手段を変温処理という。
ベンチ
温室の中に地面から隔てて棚を設け、この上で鉢栽培、または枠に土を入れて栽培するやり方がある。この場合の棚をベンチという。