農業・園芸用語集

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五十音リスト
経済品種(けいざいひんしゅ) けい酸肥料(けいさんひりょう)
形成層(けいせいそう) 茎節(けいせつ)
茎頂培養(けいちょうばいよう) 系統分離(けいとうぶんり)
鶏糞(けいふん) 茎葉(けいよう)
結果枝・結果母枝(けっかし・けっかぼし) 結球(けっきゅう)
けと土(けとつち) 下木(げぼく)
嫌気性(けんきせい) 嫌気性細菌(けんきせいさいきん)
嫌光性種子(けんこうせいしゅし) 原種(げんしゅ)
経済品種(けいざいひんしゅ)

品種の中で、営農にとりあげる価値のある品種を経済品種という。

けい酸肥料(けいさんひりょう)

けい酸という成分は、土中に多く含まれているので、普通、肥料として積極的に施用する必要は少ないが、稲のようにけい酸をたくさん要求する作物や、けい酸分の不足している土地では、施用の効果がある。この場合は、けい酸石灰などをけい酸肥料として用いる。

形成層(けいせいそう)

たいていの樹木の幹、枝、根のすぐ内側にある組織で、新しい細胞をつくり出しているところ。接ぎ木をするときに、穂木と台木が活着するためには、両者の形成層を合わせて接ぐことが大切。若い幹や枝を輪切りにすると、緑色の輪が見える。これは形成層そのものではないが、実際は、その部分を形成層と見なして作業すればよい。竹やヤシには、形成層はない。

茎節(けいせつ)

主にシャコバサボテンやクジャクサボテンの、平らで葉のように見える部位の呼び方。根が出やすいので、挿し芽に利用する。

茎頂培養(けいちょうばいよう)

植物の茎の頂端部(メリステム)を取り出し、無菌的に無機塩や糖、ある種のホルモン剤を加えて培養し、完全な植物に育てる。無ウイルス植物の育成や、ランの栄養繁殖などに利用される。

系統分離(けいとうぶんり)

作物の種類には多くの品種がある。例えば、ダイコンは作物として一つの種類であり、耐病総太りなどというのは、ダイコンの品種である。品種はとてもよく揃っている場合と、いろいろの性質が混ざり合っている場合(早く生育するものとそうでないもの、あるいは枝の出やすいものとあまり出ないもの)とがある。混ざり合っている品種の中から、一定の性質のものだけを遺伝的に取り出して、もとの品種と区別できるものに仕上げることを系統分離という。この場合、区別はつくが、その程度がまったく別の品種というほどはっきりしていない時に、それはその品種の中の一つの系統として扱う。

鶏糞(けいふん)

他の家畜糞よりも窒素・りん酸・加里を多く含む。元肥として使用され、未熟のものは尿酸を多く含み根に障害を起こすので、施用後一週間経ってから作付ける。

茎葉(けいよう)

根生葉(根出葉)に対し、地上に伸びた茎につく葉のこと。

結果枝・結果母枝(けっかし・けっかぼし)

直接花が咲き、実を結ぶ枝を「結果枝」という。花芽があっても直接花をつけず、その花芽から次の枝を伸ばして花を咲かせ結実する場合は、花芽をもつ枝を「結果母枝」という。

結球(けっきゅう)

キャベツ・ハクサイ・レタスは、葉が集まって球を作る。これを結球という。なお、このような性質を結球性という。

けと土(けとつち)

ケト(化土)とも呼ぶ。ヨシやマコモなどからなる湿地の腐植土で粘りと保水性があり、石付け盆栽用土に欠かせない特殊な土。

下木(げぼく)

木の下などに生えている低木。

嫌気性(けんきせい)

好気性(こうきせい)の相対語。

嫌気性細菌(けんきせいさいきん)

土中の微生物には細菌・放線菌・糸状菌・そう類・原生動物などがある。このうちの細菌には、酸素が多い時によく生育し繁殖するものと、逆に酸素の少ない時によく生育し繁殖するものがあり、その後者を嫌気性細菌または嫌気性菌という。
なお、前者は好気性細菌(こうきせいさいきん)といわれる。

嫌光性種子(けんこうせいしゅし)

タネの発芽にあたり、太陽光線のあたらない暗黒状態を好むタネをいう。多くのウリ科植物や、トマト・ナス・ダイコン・タマネギ・デルフィニウム・ジニア(百日草)など。

原種(げんしゅ)

採種、つまり種子とりのためには、そのもとになる種子が必要である。これを原種という。原種をとるための種子は原々種という。