農業・園芸用語集

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五十音リスト
追熟(ついじゅく) 追肥(ついひ)
接ぎ木(つぎき) 接ぎ木栽培(つぎきさいばい)
接ぎ木親和性(つぎきしんわせい) 接ぎ木装置(ロボット)(つぎきそうち)
接ぎ木苗(つぎきなえ) 接ぎ木養生装置(つぎきようじょうそうち)
辻成り(つじなり) 土寄せ(つちよせ)
蕾授粉(つぼみじゅふん) 蔓おろし(つるおろし)
つる枯病(つるがれびょう) 蔓ぼけ(つるぼけ)
蔓もち(つるもち) つる割病(つるわれびょう)
追熟(ついじゅく)

果実を樹上ではなく、バナナやアボカドのように収穫してから熟させること。野菜類ではほかにトマトやカボチャ、メロン、サツマイモなどが追熟する。

追肥(ついひ)

作物の生育期間中に肥料を施すこと。肥料の種類や量、施肥の回数や時期は、作物の種類・気候・土壌・生育状況により異なるが、一般には速効性肥料を用いる。

接ぎ木(つぎき)

地上部となる穂木とは別に、異なった品種または品目の台木を用意し、つなぎ合わせて一体化させること。特にトマトやナス、キュウリなどの果菜類においては、病害を防いだり、収量を上げたりするのに重要な手法である。

接ぎ木栽培(つぎきさいばい)

寒さや病気に強くするため、あるいは生育を強くして収量を増やすことを目的に、病気に強く生育旺盛な台木を利用して接ぎ木を行い栽培すること。トマト・ナス・スイカ・キュウリなどで、広く行われている。

接ぎ木親和性(つぎきしんわせい)

接ぎ木を行うにあたっての、台木と穂木の相性のよさ。接ぎ木親和性が高いと、接着部の組織が癒合し、うまく結合する。

接ぎ木装置(ロボット)(つぎきそうち)

果菜類の接ぎ木において、穂木・台木を切断から接合まで自動的にできる装置。接ぎ木人員の不足から苗業者中心に全自動だけでなく半自動接ぎ木装置も普及している。

接ぎ木苗(つぎきなえ)

接ぎ木を行って育てた苗のこと。対義語として、タネからそのまま育てた苗である実生苗(自根苗)がある。

接ぎ木養生装置(つぎきようじょうそうち)

果菜類のウリ科・ナス科の幼苗接ぎ木後に適切な温度・湿度の環境を与え活着率を向上させることができる装置。温度・湿度・光が一定に設定できるため、大量の接ぎ木生産が可能になる。

辻成り(つじなり)

スイカにおいて時に10節前後に着果することがあり、この果実を辻成りという。たいてい奇形あるいは空洞果で、一般に15〜20節以上に着果したものでないと正常果とならない。

土寄せ(つちよせ)

作物の株元に土を寄せる作業をいう。一般には株元を保護するために軽く行うが、根深ネギの軟白部は、特に深い土寄せで作られる。

蕾授粉(つぼみじゅふん)

自家不和合性系統における自殖のタネを得るための手段(不和合性・ふわごうせい)参照。ピンセットで、蕾の時に授粉することをいう。

蔓おろし(つるおろし)

キュウリ栽培の作業の一つで、蔓の伸びた分だけ蔓を引き下げ、管理しやすい高さにする。

つる枯病(つるがれびょう)

キャンカーともいわれ、ウリ類に被害を及ぼす。多湿の時に、蔓の根元が侵され赤褐色の液をにじませ、ついには萎れて枯死する。糸状菌による病害。

蔓ぼけ(つるぼけ)

スイカ・メロン・カボチャなど、蔓もの野菜の場合、蔓や葉が茂りすぎて開花や着果が妨げられる状態を、蔓ぼけ現象という。

蔓もち(つるもち)

スイカ・メロン・カボチャなど、蔓もの野菜の場合、栽培後半期の生育の強さを示す用語で、後半期に生育や果実の発育が弱まるものは、蔓もちが悪いといい、反対に元気な状態を持続するものは、これを蔓もちがよいという。

つる割病(つるわれびょう)

フザリウム菌によるウリ類の重要な土壌病害の一つで、葉が萎れ黄化し、やがて枯死する。防除はカボチャ・カンピョウなど耐病性をもつ台木に接ぎ木することで防ぐことができる。