農業・園芸用語集

う
●ウィーピング作り | ●ウイルス病 |
●ウイルスフリー | ●植え傷み(うえいたみ) |
●ウォータースペース | ●雨前散布(うぜんさんぷ) |
●内張りカーテン(うちばりカーテン) | ●内芽(うちめ) |
●うどんこ病 | ●畝(うね) |
●畝立て・畝幅(うねたて・うねはば) | ●畝寄せ栽培(うねよせさいばい) |
●裏作(うらさく) | ●ウリハムシ(ウリバエ) |
●上根(うわね) |
ウィーピング作り
垂れ下がるツルバラを接いで、傘のように仕立てる作り方。
ウイルス病
ウイルスは一種の病原体で、この病原体による病害は種類も多く、病害の現れ方も種々雑多である。アブラムシやコナジラミ、アザミウマなどの昆虫や接触、土壌中の微生物によって伝染し、被害株は早く抜き取り処分するとともに、耐病性品種の導入や、アブラムシ・コナジラミなどの媒介昆虫の駆除が大切である。代表的なウイルス病として、キュウリモザイクウイルス(CMV)やトマトモザイクウイルス(ToMV)がある。
ウイルスフリー
カーネーション・宿根カスミソウ・ユリ・イチゴ・サツマイモ・ジャガイモなど株分けや挿し木・接ぎ木・球根などで殖やす植物は、ウイルス病に一度侵されると病気を取り除けない。ところが生長点を培養するとウイルスに侵されていないウイルスフリー株が得られるため、これを増殖し、無病苗として生産販売している。
植え傷み(うえいたみ)
植え付け、植え替えをしたときに起こる障害で、一時、生育が止まったり葉が落ちたり、ひどいときには枯れることもある。主な原因は、植え替えのとき根が切られるなどして、水を十分に吸うことができないのに、葉からはどんどん水が蒸散して、体内の水分が不足するためである。植え傷みの比較的少ない時期が、植え付け、植え替えの適期といえる。
ウォータースペース
鉢植えの土の表面から鉢の上縁までの空間。潅水の際、水を土中に自然に浸み込ませるためにとる。
雨前散布(うぜんさんぷ)
天候を見定め、降雨の前に殺菌剤の散布を行う。これを雨前散布という。
病原菌が雨水を得て活動をはじめ、組織内に侵入してから散布しても、殺菌効果は極めて低い。したがって、雨前散布は病害防除の基本であるとされている。
内張りカーテン(うちばりカーテン)
温室やハウスで、夜間の冷え込みを少なくするため、ハウス内部にカーテン式にポリエチレンフィルムなどを張る。特に加温時の効果が高く、近年は二重張りが普及してきている。
内芽(うちめ)
何本もの枝からなる株の、内側(幹側)に向いている芽のこと。
うどんこ病
胞子で空気伝染する病害。葉の表面に白い粉が発生し、白い粉で全面が覆われてしまう。各種作物で発生。
畝(うね)
栽培のために、畑の土をベッド状に盛り上げたもの。地温調節や排水性の向上などの利点がある。
畝立て・畝幅(うねたて・うねはば)
畝立ては畑に作物を植えつけるため、間隔をおいて土を高く盛り上げる作業で、その間隔を畝幅といい、作物によって異なる。
畝寄せ栽培(うねよせさいばい)
スイカ・メロン・カボチャなど特に幅の広い畝を必要とする場合に行われる栽培である。これらの這作りは普通3〜4mの広畝を必要とし、かつ浅根性なので、畝の土をよい状態に保ち、根を深く伸ばし、追肥を深く入れるなどのために、当初は1/3〜1/2の狭畝としておき、蔓の伸びに応じて、2〜3回にわたって追肥と土寄せを繰り返して所定の畝に仕上げる。これを畝寄せ栽培という。
裏作(うらさく)
主な耕作をし、その収穫後に次の作付けまでの期間を利用して他の作物を栽培すること。例えば水稲の後に麦を作る時、水稲を表作、麦を裏作という。
ウリハムシ(ウリバエ)
スイカ・キュウリなどの葉を食害する害虫で、橙色の羽をもつ。
上根(うわね)
一般的には地表に近い部分にある根のことをいうが、ユリなどの場合は球根の上にある茎から出る根のこと。生育のための養分を吸収する大切な根なので、球根は深めに植え付ける。