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苦土欠乏症(くどけつぼうしょう)
苦土(マグネシウム)の不足や加里の施用量が多くて吸収が抑制された時に発生する。症状は葉脈間が黄化、下位葉から上位葉に及ぶ。
苦土石灰(くどせっかい)
苦土(マグネシウム)と石灰(カルシウム)の両方を含む肥料だが、それが酸度の調整に役立つことから、肥料としてよりも酸度調整剤として使われることのほうが多くなっている。また、マグネシウム、カルシウムともに肥料の五要素に含まれているので、肥料としても十分役立つ。
窪地(くぼち)
周囲より低くなっている土地。くぼんでいる土地。
く溶性りん酸(くようせいりんさん)
可溶性りん酸(かようせいりんさん)の項を参照。
グラウンドカバー・プランツ
地面を覆う植物の総称で、茎や枝を横に伸ばして地面や壁面などを低く、または薄く覆う植物のこと。シバ、アジュガ、シバザグラ、スイートアリッサム、バーベナ、つるバラ、コバノランタナ、ツタ、アイビーなど、種類は豊富。
グリーンプラント・バーナリ型
バーナリゼーションの場合で、苗が一定の大きさになった時、一定の低温に遭遇すると花芽分化を起こすタイプで、青果栽培ではキャベツやタマネギ等が問題になる。
クレイボール
小粒の粘土を焼いたもの。多孔質で保水力と水はけが良いので、らん類や観葉植物の植え込みに使われる。
クロールピクリン
病害や害虫を防除するのに使う劇薬の一種で、土の消毒殺菌にはよく使用される。液体であるが、土中で揮発し拡散して、その効果を発揮する。催涙性が強く、使用の際は誤って吸入しないよう十分気をつけねばならない。
黒腐病(くろぐされびょう)
特にアブラナ科野菜で被害の大きい細菌病。葉縁の水孔や傷口から侵入し、V字型の病徴を示す。
黒土(くろつち)
火山灰土の表層部分で有機質を含み、黒褐色をしている土。黒ぼくとも言う。保水性と排水性に富み、粘性が少ない。酸性土。
黒葉枯病(くろはがれびょう)
ニンジンに多く発生する病害で、茎や葉に黒褐色の病斑ができる。夏の高温乾燥期に発病しやすい。
黒ぼく(くろぼく)
黒土と同じ
クロロシス
葉の萎黄症状。葉緑素の形成が、構成元素の欠乏や代謝異常によって阻害されるため、緑色が失われる生理障害。マグネシウム欠乏が代表例。
燻煙処理(くんえんしょり)
薬剤(バルサンなど)に点火発煙して害虫を駆除する。モミガラや乾草をくすぶらせて霜害を防ぐ。アイリスはこの燻煙処理によって休眠の打破をする。
燻蒸剤(くんじょうざい)
殺菌や殺虫の目的で、密閉した室、箱、天幕などを用い、ガス化させて使用する農薬をいう。
燻炭(くんたん)
モミガラをむし焼きにしたもので、モミガラの形を残して黒く焼けたものがよい。苗床の土に混ぜると通気、排水がよくなり、熱の吸収もよくなる。