農業・園芸用語集

り
リード
ラン科植物が翌年花芽をつけるために新しくできたバルブ。前年生の古いバルブをバックバルブという。
リーフィー
カリフラワー・ブロッコリーの異常花蕾の一種で、花蕾にさし葉の出る現象をいう(ボトニング)参照。
離春化現象(りしゅんかげんしょう)
低温を与えて春化処理した麦種子を高温にあわせると、春化効果が消える。このような現象を離春化、あるいは脱春化といい、デイバーナリゼーションともいう。
ダイコンの春どりトンネル栽培において、この現象を利用して夜間に受けた低温の影響を日中の高温管理で打ち消し、抽苔を回避する栽培が行われている。
立地条件(りっちじょうけん)
園芸経営は、その産地の土壌条件、消費地までの距離などに左右される。このように、その産地がどのような条件下におかれているかを考えるとき、これを立地条件という。
罹病性(りびょうせい)
植物が病気に対する抵抗性を持たず、容易に侵される性質をいう。耐病性(たいびょうせい)に対比して用いられる。
硫安(りゅうあん)
一般的な窒素肥料で、窒素を20%ほど含む。速効性のため、元肥よりも追肥に適する。
粒剤(りゅうざい)
粒状に加工した農薬で、散粒器や手でそのまま使用できる。除草剤や殺虫剤でも、土壌に施用する農薬は粒状の形をしたものが多く、使用が簡便である。
硫酸加里(りゅうさんかり)
普通50%の加里を含む加里肥料。速効性で作物によく吸収され、水で流失することが少ない。元肥にも追肥にも用いる。
流通機構(りゅうつうきこう)
商品が生産者や産地から消費者の手に入るためには、例えば中央市場を通る、仲買人の手を経るなど、いろいろな場合があるが、この間の仕組みを流通機構という。
両性花(りょうせいか)
完全花(かんぜんか)と同意語。
利用率(りようりつ)
施した肥料成分がどのくらい吸収利用されたかを示す数値を利用率、または吸収率(きゅうしゅうりつ)という。
緑黄色野菜(りょくおうしょくやさい)
ホウレンソウの緑色の葉や、ニンジン・カボチャの橙色や黄色の部分には、プロビタミンA(カロテン)が多く含まれる。これらの種類を一括して緑黄色野菜という。プロビタミンAは人間の体内でビタミンAにかわるので、緑黄色野菜はビタミンAの優れた供給源とされている。
緑肥(りょくひ)
デントコーンやソルゴーなどは、刈り取って有機質肥料として用いる。これを緑肥という。ハウスなどでは塩類の蓄積回避を兼ねて緑肥として作られている。これらはクリーニング作物とも呼ばれている。
リレー栽培
夏は気候の涼しい高冷地で育苗し、秋に平坦地に苗を運んで商品生産を行うなど、2ヵ所で引継いで行う栽培様式である。イチゴやシクラメン・ランの栽培などでよく行われる。
りん茎(りんけい)
アマリリス・ヒヤシンスなどの球根は、平たく板状になった茎に肥厚した葉がついてできている。このような球根をりん茎(りんけい)という。
輪作(りんさく)
いくつかの作物を一定の順序で繰り返し栽培することを輪作という。
これは圃地の生産力保持と営農成果向上が狙いであり、種類の選択・組合せ・作付順の他に圃場の使用順序をも合理的に計画しなければならない。
りん酸(りんさん)
りん酸は肥料三要素の一つで、植物の新組織を作るのに役立つといわれている(可溶性りん酸)。記号はPで表す。
鱗片(りんぺん)
鱗片葉。冬芽を覆うなど、かたく保護の役目を持つうろこ状の葉。
りん片繁殖(りんぺんはんしょく)
ユリの球根は、平たくなった茎に、肥厚した葉がついてできたいわゆるりん茎(りんけい)であるが、肥厚した葉をりん片(りんぺん)といい、これを一つずつ取り外して砂や鹿沼土(かぬまつち)に斜めに挿し入れて管理すると芽と根を出し、それぞれが新しいユリとなる。この方法をりん片繁殖という。